- 公開日:
- 2025年4月30日
- 更新日:
- 2025年5月7日

はじめに
タクシードライバーやバス運転手として働くためには、「二種免許(二種運転免許)」が必要です。これは一般的な運転免許(第一種運転免許)とは異なり、乗客を有償で輸送するための資格です。本記事では、二種免許の取得方法や試験の流れ、取得後の活用方法について詳しく解説します。
二種免許とは
二種免許は、タクシー・バス・ハイヤーなどの旅客運送業に従事するために必要な免許です。これを取得することで、有償での乗客輸送が可能となります。
種類としては以下のようなものがあります。
- 普通二種免許(タクシーや小型バス)
- 大型二種免許(路線バス・観光バス)
- 中型二種免許(マイクロバス)
取得条件
二種免許を取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 年齢:満21歳以上
- 運転経験:第一種運転免許(普通免許等)を取得後、3年以上の運転経験があること
- 視力基準:両眼0.8以上、片眼0.5以上(矯正可)
- 深視力検査の合格
- その他の身体要件:色覚や聴力、運動機能に問題がないこと
二種免許の取得方法
二種免許を取得するには、大きく分けて以下の2つの方法があります。
自動車教習所での取得
もっとも一般的な方法は、自動車教習所を利用することです。
- メリット
- 指導員のもとで学べるため合格率が高い
- 学科や技能試験の対策が充実している
- 試験は教習所で行われるため、安心感がある
- デメリット
- 費用が高め(20〜50万円程度)
- 取得に2〜3週間の時間がかかる
一発試験での取得
一発試験とは、教習所を経ずに直接運転免許試験場で試験を受ける方法です。
- メリット
- 費用が安い(試験費用のみで数万円)
- 短期間で取得可能
- デメリット
- 合格率が非常に低い(技能試験の難易度が高い)
- 独学のため対策が難しい
教習内容と試験の流れ
教習所での二種免許取得の流れは以下のようになります。
- 学科教習(法律や安全運転知識を学ぶ)
- 技能教習(タクシー業務に必要な運転技術を学ぶ)
- 適性検査(深視力検査や身体能力チェック)
- 修了検定(教習所内試験)
- 卒業検定(試験場での最終試験)
- 免許証発行(合格後、正式な二種免許を取得)
費用と期間(会社負担の可能性も含む)
二種免許の取得費用は自己負担となる場合が多いですが、一部のタクシー会社では費用を全額または一部負担してくれる制度を設けています。特に、未経験者を積極的に採用している会社では、免許取得費用をサポートし、研修期間中の給与保証があるケースもあります。
例えば、大手タクシー会社では以下のような支援制度があります。
- 全額会社負担:指定の教習所で取得する場合、費用が会社負担となり、一定期間の勤務を条件に返済不要。
- 一部補助制度:一定期間勤務することで、免許取得費用の一部を補助。
- 給与保証制度:免許取得中も一定額の給与を支給し、安定した収入を確保。
費用と期間の目安は以下の通りです。
取得方法 | 費用 | 期間 |
教習所 | 20〜50万円 | 2〜3週間 |
一発試験 | 数万円 | 数日〜数ヶ月(不合格の場合再試験) |
取得後の活用
二種免許を取得すると、以下のような職業に就くことが可能になります。
- タクシードライバー(流し営業やアプリ配車など)
- ハイヤードライバー(VIPや企業向けの送迎)
- バス運転手(路線バス・観光バス)
- 福祉タクシー(高齢者や障害者向けの送迎)
また、二種免許を持つことで就職の幅が広がり、経験を積むことで高収入を目指すことも可能です。
まとめ
二種免許は旅客運送業に従事するための必須資格であり、取得には一定の条件と試験のクリアが求められます。取得方法には教習所と一発試験の2つがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
タクシー業界やバス業界への転職を考えている方は、ぜひ二種免許取得にチャレンジしてみてください!